【感想】『ニューヨークで考え中』で知るリアルな暮らしと文化の違い

こんにちは、あおい(@aoironote16)です。

 

今、私が新刊を楽しみにしている漫画の1つ『A子さんの恋人』。

その著者である近藤聡乃さんのエッセイ漫画があると知り、手に取りました。

 

『ニューヨークで考え中』は近藤聡乃さんのニューヨークでの生活を描いた作品。

海外に行ったことのない私ですが、どこか親近感を覚えるという不思議な感覚を味わいました。

 

 

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エッセイ漫画『ニューヨークで考え中』

ガイドブックを通して見るニューヨークは、輝いている。

私の目に映るニューヨークは…むしろ、すすけている!!?

出典:『ニューヨークで考え中』

 

2008年、文化庁の「新進芸術家海外研修制度」の研修員として選ばれたことをきっかけに、ニューヨークへ渡った聡乃さん。

もともと1年だけの予定だったのですが、ある日「そうだ、このままニューヨークにいよう」と思い立ちます。

 

初めての海外生活とともに始まった、初めての一人暮らし。

そんなニューヨークでの日常が丁寧に描かれています。

 

ニューヨークと聞いて大半の日本人が思い浮かべる「キラキラ輝く大都会」。

そんなイメージとはちょっとずれている、等身大の街がこの漫画では見えてきます。

 

聡乃さんの着眼点はかなり個人的なことだったりして、遠いニューヨークでの話であることをたまに忘れるような心地いい「普通さ」が好きです。

 

出典:Amazon

見開き1ページにつき1話となっており、文字がすべて手書きなのがステキ。

聡乃さんの書く文字はきれいで読みやすく、作品の魅力の1つとなっています。

文化の違いがおもしろい

海外生活といえば気になるのが、日本との文化の違い。

本作でもそこはしっかりと描かれており、海外での暮らしについて思いをはせながら読みました。

食文化の違い

私が1番気になったのが、食文化の違いです。

食べ物って生きていくうえでとても重要な要素ですからね!

 

スーパーで売られている野菜はなじみのないものも多く、ある日「ニューヨークに来て5年たつのに半数以上の野菜を買ったことがない!」という事態に気づきます。

読んでいた私には、国によって売られている野菜がここまで違うのかという驚きもありました。

でも確かに、名前も聞いたことのない野菜は買うのに躊躇しますよね。調理法もわからないし…

 

逆に、日本の食材を買おうとすると値段が高い!

日本なら98円で買える納豆が200円以上となるとなんとなく手が出ない、という感覚はよくわかります。

薄切り肉がない、というのも地味につらいなあ。

言語の違い

ほかに、言葉についての話はどれも興味深かったです。

住んでいるからこそ使う日常の言葉は、日本で受験勉強しているだけじゃ意識しないものだし。

 

便利だなと思ったのは「hangry(ヘングリー)」という言葉。

hungry(空腹の)+angry(怒った)の合成語で、「お腹が空いてイライラしている状態」を表すらしいです。

最近英語を勉強している夫に、今度使ってみよう。

 

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大切なものがある街

現在発売中の2巻で、ニューヨークに来て10年になる聡乃さん。

アメリカ人の恋人と結婚し、故郷から遠く離れた地で家庭を持つことに。

 

聡乃さんの故郷は日本ですが、1年のつもりでやってきたニューヨークにもいつしか大切なものが増えていました。

 

故郷ではないし縁がある土地でもないけれど、大切な場所。

この不思議な感覚はスケールこそ小さいものの私にも身に覚えがあります。

 

大学進学時に、生まれ育った岡山県を離れ広島県へ。

隣接した県で電車だと2時間あまりという近さですが、知らない土地で慣れない生活を送るのはやはり苦労もありました。

 

しかし今、私はその地で結婚して新しい暮らしを始めています。

私にとって広島は、すでに特別な場所になっているのだと思います。

日本とニューヨーク、という距離と比べるとめちゃくちゃ規模の小さい話でお恥ずかしいですが…

 

この『ニューヨークで考え中』は、ニューヨーク紹介本ではありません。

ニューヨークに暮らすということを聡乃さんの目線でリアルに知ることができるのです。

まとめ

「ニューヨークでの暮らしはきっと刺激的で、とっても華やかなんだろうな。」

そんな想像は意外にも外れていましたが、むしろ私は聡乃さんの描くニューヨークのほうが何倍も魅力的に見えました。

 

観光としての街ではなく、大切なものがある街。

そんな目線でいると、見知らぬ土地もいとおしく思えてくるものですね。

 

それでは、あおい(@aoironote16)でした!

 

 

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